Homilog

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SuicaはSuperUrbanIntelligentCardの略って知ってた?

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見た目はペンギン☆頭脳はオトナ!(akaオトナの世界のドロドロに巻き込まれた哀れなペンギン)

Suica に関するデータの社外への提供について

(中間とりまとめ)Suica に関するデータの社外への提供について

Suicaの本質は“誰何”-JRスイカ売りの何が問題か-(りゅうたいぷ) - BLOGOS(ブロゴス)

この一連の流れをみて思ったのは、マーケティング戦略(読み)が甘かったんだなぁ、ということ。

JRが初期の段階から”じわじわ”と、個人情報と「パーソナルデータ」(※)の違いをユーザーにしっかりと明示して、ゆくゆくはそのパーソナルデータを企業に提供するかもしれませぬ、ってユーザーに発信し続けてればここまで問題にならなかったのではないかと。
(※生年月日や住所など個人を特定できるものが「個人情報」。行動履歴や購買情報などは「パーソナルデータ」に分類され集合知ビッグデータとなる。)

個人的には、行動履歴や購買履歴であればすっぱ抜かれるのは別に嫌じゃない(まぁ本当にその情報だけで収まるかは怪しいところだけど)。

でも、データを使います!という旨を事前にもらえたら嬉しいかな、と思う。理由は、自分の情報がどこかに活用されることで、頻繁に使う社会のシステムのどこかしらが改善されている、と感じれたら気分が良いから。回りに回ってその享受はなにかしらの形で自分に返ってくると思うし。純粋に、社会全体の利便性が高くなるのは良いことだよね。

でも、知らないところで自分の情報が使われていることの気味悪さを、まったく感じないのか?と言われたら、少なからず感じるというのが正直な答え。

ただ、Googleと言い、Facebookと言い、Twitterと言い、じぶんの個人情報はすでにドバドバ知らない場所へ流出されているんだよね。その分利益も享受しているけれど。


まっ、今回のJRと日立の件は、提供者側が、日本人の性質を踏まえたマーケティング活動をしなかったことが、イチバンの原因だったのではないかと。

日本人は秘密主義で、もともと自分のことをオープンにする民族ではなかった。だから、情報に関する明示責任とか他のどの国よりも重んじるし、国民一人ひとりの情報管理に対する敏感さみたいなのも、総合的にみると世界でも上位なのではないかと思う。

その点、監視国家シンガポールの人びとは、用心深い国民性にも関わらず、超情報化された社会とうまく付き合っていると感じる。効率性を何よりも重んじるからこそ、なせる技なのか。その甲斐もあって、シンガポールは超統制されていて、未来都市とまで言われてるからすごい(ちなみに、古き良き〜なもの(=非効率性)が好きな私はあまりこの国を好きになれなかった)。

まぁ、これから日本も含めてさまざまな国が、シンガポールのような情報網が張り巡らされた未来都市になっていくのだろうな。

個人的には、主要都市はどんどんスマート化させて、でも地方の古き良き文化や風景は壊さずにそっとしておいてほしいなぁ〜と、身勝手なことを思う。