2023年は「身体健勝」な年にします&2022年の振り返り
きました2023年!みなさん、今年もよろしくお願いいたします〜。
さて、私はここ3年くらい初詣でご祈祷を受けています。ご祈祷というのは神職に祝詞を読んでもらい、神様にお願い事を伝える儀式です。
1年をどう過ごしたいのか四字熟語で決めてからご祈祷にのぞむのですが、2023年は「身体健勝」にしました。2022年は「心体健全」を掲げて、心は健全に、体は健康になるように勉強したり運動したりして自己研鑽していました。そこで良い感じに作れた土台を活かしつつ、2023年は身(精神・社会的な地位や立場)体(肉体)を、常に「健」やかにして負の状態に「勝」つ、という願いを込めました。
振り返り:2022年に掲げた行動目標
1月2日に御祈祷を受けてきました🙏2022年は「心身健全」な年になるように祈願しました。
— いのうえみほ@SaaS Marketing💪 (@fomifomi0207) January 4, 2022
おみくじは大吉。
春の暖かい日に咲く、美しい花を心楽しむような心地で、良い人たちの引立てにあずかる年になるそうです🌸 pic.twitter.com/XKgcWkjwNb
①秘→未達
②秘→達成。めっちゃ嬉しかった。今年もさらなる高みを目指す。
③「体系化」を徹底的に意識して仕事する
→できた。新しい施策のKGI/KPI設定をしたり、自分1人でまわしていた業務を定型化して自分以外でも再現ができるようにしたり、とにかく「自分だけじゃなくてチームで業務をまわす」ことを意識した動きができた。
④Yellowknifeに行く(オーロラを見る)
→未達。国内はちょいちょい旅行したけど海外の自然豊かな景色をみれなかった。
⑤気楽に話せるパートナーをつくる
→大学院でいろんなひとと知り合って、気楽に話せる存在はできた。
⑥英語を3ヶ月間集中的に勉強していまのスコアの+1.15倍を目指す
→未達。英語の必要性がない状況だったので勉強あんまりしなかった。
⑧作りかけのDIYローテーブルを完成させる
→達成。
⑨仕切り壁と本棚をDIYする
→未達。いらないかなと思って作ってない。
⑩DIYの資格を何かしら取る
→未達。老後でも良いかなと思って取らなかった。
番外編:当初の目標になかったけど達成したこと
【①体づくりできた】
Nikeの新しいタイツで宅トレ💪😍
— いのうえみほ@SaaS Marketing💪 (@fomifomi0207) October 12, 2022
スクワット20×2セット
プランク30秒/40秒×3
サイドヒップリフト20秒×2セット
レッグライズ1分間タイムアタック
お腹の線、良い感じに仕上がってきた(とはいえ諸先輩方にくらべると🐥レベルなのでもっと鞭を打ちます) pic.twitter.com/gjOLVntSqw
・ジム通いをはじめた2022年1月10日とベストスコアの2022年9月23日比較
体重: - 7.2kg(56.9kg -> 49.7kg)
除脂肪体重(筋肉): + 0.9kg(33.3kg -> 34.2kg)
体脂肪: - 10.9%(-8.1kg)
体脂肪をとにかく落として筋肉は落とさないことを体づくりの目標に掲げていたので、それができて嬉しかった。
【②頭づくりできた】
Globis経営大学院に通い始めた。1年で合計3科目を受講して、それぞれで自分のなかで身につけたい能力を設定した。目標通りできたことが多く、評価もすべて最高評価だったので、やりきれたと感じる。
世間は新年度の始まりだけど、私にとっても2022年4月2日は勇気を出して一歩を踏み出せた新しい日。今日のこの特別な気持ちを忘れずにがんばる👩🎓
— いのうえみほ@SaaS Marketing💪 (@fomifomi0207) April 2, 2022
■ 4月-6月期:マーケティング・経営戦略基礎(評価A)
【受講時の目標:以下3つの力をいまよりも+3倍(自己評価・他者評価)にする】
・思考力:「施策ベースで考える」から「経営上その戦略はなぜ必要なのか上流から考える」ができるようになった
・説得力:会議などでの「発言の質や応対の質が上がった」と上司・同僚からコメントをもらえた
・忍耐力:戦略を整理して理解することができるようになり施策の必要性を的確に理解した上で行動できるようになった
■ 7月-9月期:アカウンティング基礎(評価A)
【受講時の目標:具体的なアクションとして以下ができるようになっている】
・自社の財務諸表を抵抗感なく読めるようになっている
・財務諸表から自社の強み・弱みを分析できるようになっている
・IT業界のコスト構造を因数分解して理解できている
・財務諸表に関連する事業面のKPIを理解する
・マーケティング戦略の立案時に財務諸表へのインパクトもイメージできるようになっている
■ 10月-12月期:クリティカルシンキング(評価A)
【受講時の目標:以下3つの力をいまよりも+3倍(自己評価・他者評価)にする】
・説得力:相手の言語をもちいて自分の意見を建設的に伝えられる => +1.5倍あがった
・柔軟性:まわりみちも良しとする余裕をもつ => +1.5倍あがった
・分解力:ものごとを構成する要素を分解し言語化できる => +2倍あがった
目標:2023年「身体健勝」のために掲げた行動目標
①秘密
②秘密
③ハーフマラソン or フルマラソン or トレランの大会のいずれかに出る
④大学院の英語クラス(マーケティングかな)を受講して評価Aをおさめる
⑤TOEICのスコアを900にする
⑥簿記3級を取得する
⑥心を落ち着けるパートナーをつくる
⑦家族を沖縄の旅に連れていく
⑧カナダのYellow Knifeにオーロラを見にいく
心も体も常に「健やか」でいられるようにする
2022年はとても満足感の高い1年でした。
それは1年を通じて大病もなく過ごせたからだと思います。2021年までは年末の寒い時期になると胃腸まわりで必ず体調を崩してひどいときは入院することもありましたが、2022年は運動と食事に気を遣っていたおかげで胃腸周りでは一切病気にかかりませんでした。(これめっちゃ嬉しいし、満足度高い最大要因だと思う!)
あとは大学院で「この人すてきだな」と純粋に思えるひとたちと出会えたのも大きかった。5人の法則(人の性格・年収・学歴は自分の最も近い周囲の5人の平均になる)がありますが、だれと長い時間を共に過ごすのか、だれの思考に触れるのかは、自分のモチベや前向きさにとってめちゃくちゃ大事だなと。
なので、2023年は引き続き身体が健やかであり続けるように鍛える、外に出る、たくさん笑うようにする。そして、身近な人を自分の写し鏡だと思って、「このひと素晴らしいな!」とか「すごい」って思えるひとに出会えるように大学院でもっと知識を身につけてさらなる高みを目指していこうと思いマッスル。
2023年も、そんないのうえみほをみなさまどうぞよろしくお願いいたします。🐰
『クララとお日さま』を読んで考えた、人のこころ
最近ビジネス書籍ばっかり読んでいて、感性が豊かじゃないぞ?という気がしたので、小説のなかでも特にお気に入りの1冊『クララとお日さま 』を再度手にとって読んでみた。
物語は、主人公である人工知能アンドロイド「クララ」が、所有者であり人間の「ジョジー」とその家族との共同生活や意思疎通を通じて「人の心」を学習していく、というもの。
久しぶりに読んだ感想として「やっぱり良いなぁカズオイシグロ氏の丁寧な文体は…」となったのと、この本の根源的なテーマである「人の心とは何か」について、思うことがあったので備忘録としてまとめておく。
(※以下ネタバレあり)
そもそも「人の心」とは何なのか?
ジョジーのお父さんは、人の心は人間1人ひとりを特別な個人にする要素(アイデンティティ)と考えている。
心は複雑なもので、行動の癖のように表面化しているものではない。
表面化していないものをアンドロイドが模倣することは不可能なのでは?とクララに問いかける。
一方でクララは、時間があれば「できる」と答える。
アンドロイドは人の感情を深層学習という技術によって学んでいく。
クララからすると、人の心はたくさんの部屋がある「家」であり、部屋を1つひとつ調べて歩く時間さえ与えられれば、他人の家だとしてもいつかは「自分の家」にすることができると考えている。
人の感情の深層学習は複雑で難易度は高いが、感情の機微を視覚情報から集めて、データ処理をしていけば、すべての機械学習に終わりがあるように、いつかは心の学習も終わりが見えてくるのでは?というのが、クララの持論だ。
このクララとジョジーのお父さんの会話は、クライマックス章の第六部よりもずっと前の第四部で展開されるのだが、この会話こそクライマックスにつながる重要な伏線だと個人的には思う。(1年前の自分もここの会話が刺さっていたのか、きちんとドッグイヤーをしていた形跡があった笑)
心は模倣できてもアイデンティティは模倣できない
クライマックスでクララは、自分というアンドロイドが人の心、つまりはジョジーの心を習得して、人間であるジョジーの完璧な成り代わりとなることはできなかったと話す。
それは、人間1人ひとりを特別な個人とする要素、アイデンティティは、本人の心にあるのではなく、周囲の人々の心の中にもあるとわかったから。
つまり、模倣する相手の心を時間をかけて習得できたとしても、その周囲にいる人たちが抱いている「模倣相手への感情」まで習得できなければ、完全に成り代わることはできないとわかったからだ。
クララのこの回答は、人間のアイデンティティは、生まれてから死ぬまで「社会」という枠組みのなかで、他者との関わりによって形成されるものだと考えさせられた。
そしてふと思い出したのが、いまから8年前。webライターを生業にしていたときに、お話しする機会をいただいた、アンドロイド研究開発の第一人者である石黒浩先生との会話。
先生が「人間の記憶」について話していた例え話だ。
「人って社会的な生き物ですよね。
例えば、飲みに行って記憶を無くすまで飲んで、次の日に『お前こんなことしてたよ』って一緒に飲んだ人から言われたら、その言われたことが昨晩の自分の記憶になりますよね。
だって、自分の意識がないところで自分が何かをしていた、と他者が証言しているのだから。
実は人間の記憶ってそのくらい曖昧なもので、記憶は自分以外の他者を介在してつくられることが多いんですよ。
だから、人は社会的な生き物なのです。」
人の記憶も、人のアイデンティティも、結局は社会という枠組みのなかで、他者との関わりから創られるということ。
そして人間は社会への帰属意識なくしては存在できない生き物なのだと改めて感じた。
素敵な本に出会えてよかった。
たまにはこんな時間も。
2021年は「信」をテーマにした1年に。
ついにきました!2021年。みなさん、あけましておめでとうございます。
さて、私は新年を迎えるたびに、今年はどんなテーマにする?を漢字で決めています。
2020年のテーマは「拓く」でしたが、2021年のテーマは「信」にしました。相手からの信用をつみさかねる、相手を信頼し続けるように努力できる1年にしたいなぁ、という思いを込めています:)
テーマ「拓く」とともに2020年を振り返る
2020年は、新しい道を切り拓く、自分がやってみたいと考えていたことに挑戦してみる、というテーマで「拓く」にしていました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、漢字を思いついた時に予想していた「拓く」のための行動と、実際に一年を通してやったことはすこし異なっていましたが、振り返ってみると仕事面でも私生活面でも、新しいことを伸び伸びやらせてもらえた年になったなぁ、と感じます。
2020年のダイジェスト
■ 印象的だった出来事(お仕事/コミュニティ編)
- 新規サービス(Nulab Pass)のキャンペーンPM
- 新規サービスのマーケ/セールス/CSの定例会議のファシリテーション
- オフラインセミナー講師(弁理士向け)
- オフィスから実家フルテレワークに切り替え
- 日テレZIP!でテレワーク取材を受けた
- オンラインセミナー講師(ビジネス+ITイベント)
- NuCon(ヌーコン)オンラインイベントの実行委員
- DevRel Asia 2020の英語登壇
- WordCamp Ogijimaオンラインイベントの実行委員
■ 印象的だった出来事(私生活編)
- シェアハウスの隣が火事になった(死ぬかと思った)
- 急性大腸炎のため検査入院(ダメかとおもった)
- コロナウイルスによるパンデミック発生
- 東京都から千葉県に移住
- 築40年の実家をセルフリノベ
- 丸鋸、カンナ、ドライバーが一通り使えるようになった
- 設計図が描けるようになった
- ものづくりに目覚める
- iDeCo・NISA・米個別株投資デビュー
- 家庭菜園に目覚める
- 冬野菜のプランター栽培デビュー
- 9ヶ月間で30種類以上の植物を育てる
- 家族との時間がグッと増えて、人への思いやりレベルが上がった
こうして振り返ると、2020年の冒頭はネガティブなことが立て続けに起きて、心身ともにほんっとーーーに穏やかに過ごせなかった、、!
特に、2月の緊急入院。30歳の誕生日に病棟で検査結果を待っていたのが、、もう、なんとも言えず、、涙
切り拓く!とか言った割に、ここまで打ちのめされることになるとは思わなかったです。笑
その一方で、移住を皮切りにして2020年の中盤からは前向きな出来事がたくさん起きました。
2020年は仕事面ではオンラインセミナーやイベントなど、オンラインでの活動にハイライトが当たっていたと感じます。
職場が自宅になったこともあり、家族との時間をたっぷり取れるようになったのは本当に良い出来事でした。
自分を差し置いて相手を思いやる、ということについてここまでじっくり考えたのは、人生ではじめてだったかもしれません。ここで得た経験や気持ちの変化は2021年のテーマに大きな影響を与えています。
2021年のテーマは「信」に
2020年は新型コロナウイルス感染症の対策のために、ソーシャルディスタンスが叫ばれる1年でしたが、逆に人との結びつきを意識する1年にもなったと私は振り返っています。
フルテレワークによって、家族と自分・職場と自分のメンタルバランスを保つことの重要性が急速に高まったり、オンラインベースでの関係構築やコミュニケーションの配慮が必要になったり、2020年は例年以上に自分よりも相手のことを慮る1年となりました。
2021年もきっとオンラインベースでのコミュニケーションが主流になりそうですが、オンラインが軸となった関係構築はやっぱり難しいんですよね。
でも、そういう難しい環境にいるからこそ、人との関係を築くための原点に立ち返ると自分がテーマにしたい言葉が見つかるかも?と思ったんです。
自分は人との関係をどう築いていきたいのか、と考えた時に、お互いに信じ合える・認め合える関係性というのが重要だと考えました。
信用をつみかさねることで信頼関係が続く
信用は、嘘や偽りのない目に見える実績や行動をベースにして相手を信じることです。
信頼は、実績がなくても相手の人間性や直感をベースにして相手を評価して任せようとする気持ちです。
こう並べると、信頼ってするのは簡単そうですが、"信頼し続ける"ってなると一気に難易度が上がる感じがします。
信頼関係を築くには信用を積み重ねていく努力が必要なんですよね。信用を積み重ねることで、互いに認め合えるようになって、信頼関係が築かれていく。
2021年は人との関係を大切にする1年にしたいので、まずは相手に信用されるような言動を自らつみかさねていく、そして考え方に正解はない、という気持ちで相手の考え方や意見を認める。
人を信頼する余裕と思いやりをもてる1年にしていきたいなぁ、と思います。
2021年も、そんないのうえみほをみなさまどうぞよろしくお願いいたします。🐮
フルテレワークにおけるBacklogコミュニケーションを日々研究している話 #Backlog
早いもので、残り2週間足らずで2020年も終わりですね。今年はいろいろな出来事があったはずなのに、何も進展がないような気もする、なんだか物足りない1年だったなぁと感じています。
とは言いつつも、生活拠点を東京都から実家のある千葉県に変えたり、フルテレワークで毎日お仕事をしたり、新しい趣味のガーデニングやホームリノベーションをやっていたら日テレのZIP!さんに取材してもらえることになったり、自身のライフスタイルや生活面ではたくさんの出来事があったなぁ、という1年でもありました。
この記事では、私いのうえみほが自身のライフスタイルの変化にともない起きた「ワークスタイルの変化」に適応するために、Backlogを使ったテキストコミュニケーションを見直したお話しをお届けします。
自分の考えた「工夫」が、テレワークやテキストコミュニケーションでモヤモヤを感じている方のお役に立てるとうれしいです。
目次
- 目次
- ライフスタイルの変化とワークスタイルの変化
- テレワークコミュニケーションの課題
- Backlogのコミュニケーションに対して2つの観点から工夫を試みた
- Backlogのコメントでコミュニケーションをするときの意識も見直した
- コミュニケーションって難しいけど、おもしろい
ライフスタイルの変化とワークスタイルの変化
私の職場であるヌーラボでは、新型コロナウイルス感染症対策のため、2020年2月中旬より全社的にフルテレワークを導入しました。
「そろそろ東京ではない場所に住みたいな」と考え始めていた私は、こうした職場環境の変化も相まって、生活の拠点を東京都から実家のある千葉県に変えることを2020年3月に決めました。
そして、移住後はワークスタイルをオフィスワークスから「フルテレワーク」を常態にする働き方に切替えました。
テレワークコミュニケーションの課題
フルテレワーク開始前(Beforeコロナ時代)から社内コミュニケーションの70%はテキストで行われていたこともあり、テキストコミュニケーションに対する一定の慣れはある、と自負していました。
しかし、フルテレワークになり、いよいよテキストが社内コミュニケーションの90%(残りの10%はテレビ会議) を占めるようになると「あれ自分の意図がちがう感じで伝わっている雰囲気がするぞ?」「このタスクの背景をどういう言葉で伝えるべきか...」「情報共有や説明に時間がかかるなぁ」というモヤモヤにたびたび直面するようになりました。
特にむずかしい...と思ったのが新しい施策やプロジェクトに着手するときのコンテキスト共有の難しさでした。
実際にフルテレワークをして気づいたことではありますが、Beforeコロナのオフィスワーク時代って仕事の休憩時間の雑談で「こういう課題意識を持っていて、こういう動きをしてみようと考えているんです」っていうのをアイデアベースでチームメンバーにふんわり共有できていたんですよね。
失ったことで、こうした何気ない雑談が実はコミュニケーションの潤滑油となっていたんだな...と気付きました。
Backlogのコミュニケーションに対して2つの観点から工夫を試みた
とはいえ、仕事環境やワークスタイルの変化に自分を適用させていかなければ成長しないよね、ということで、テキストコミュニケーションを見直そうと決意しました。
具体的には、毎日仕事で使用する「Backlog」の課題上でのコミュニケーションの取り方を見直すことを決めました。
試行錯誤の末、Backlog課題やコメントでのテキストコミュニケーションで、意思の疎通がしやすくなるテクニックを ①情報面 ②レイアウト面 の2つから導き出しました。
- 情報面(Backlogの課題やコメントで情報を伝えるときに意識すること)
1. Who:
この課題の作業者は誰なのかを明確にするために、Backlogの課題詳細欄に「本課題関係者」という見出しをつくり、課題における役割を添えて@メンション機能で指名する
2. What:
この課題のゴールは何かを明確にするために、Backlogの課題詳細欄に「この課題の目的(ゴール)の定義」という見出しを作る。さらにステークホルダーが多い場合は各人のゴールまでも記入する※
※部署をまたぐ場合はその部署のメリットになるようなゴールが望ましい
3. How:
3-1. Whatを実現するために必要なアクションをBacklogの課題詳細欄に書き出す。ただしBacklogのコメントでの会話からアクションを導き出したい場合は、その旨を明記する。
3-2. 開発工数がある程度見積もれるようであればそれも書き出す - レイアウト面(受け手の読みやすさを考えた見え方にすること)
1. h2見出しとh3見出しを使い分けて、課題の詳細欄に記載されている情報に強弱をつける
2. 本文やコメントでも長文になりがちの場合は結論や絶対に外したくないことを太字にする
Backlogのコメントでコミュニケーションをするときの意識も見直した
上記の工夫に加えて、コミュニケーションの取り方というマインドに近い部分でも、自分の意識を変化させてみようと決めました。
たとえば、以下の通りです。
- テキストコミュニケーションは相手に自分の意図が100%伝わっていない前提で文章を考える
→ 自ずと主語・述語を明確にした文章構造になるため内容が丁寧になる - 「いいですね」「問題ないです」「大丈夫です」など楽な言い回しに頼らない
→ 自分の意見を端折らずに言語化するとコミュニケーションの齟齬が起こらない
上記の2つに共通している点として常に意識しているのが、「察してもらう」とか「相手ならきっとわかっている」という根拠のない期待をしない、ということです。
コミュニケーションって難しいけど、おもしろい
そんなこんなの試行錯誤のおかげで、フルテレワーク直後に抱いていた「モヤモヤ」みたいなものは少し軽くなったと思います(とはいえまだまだ改善の余地ありですが)。
ときどきなんでここまで自分は考えているのだろう、考えすぎじゃないかなって思うこともあるけれど、こうした小さな配慮の積み重ねで、コミュニケーションの齟齬がなくなって、相手とよりわかちあえる場面が増えるのであれば工夫する価値はある!と考えています。
フルテレワークで自分のコミュニケーションスタイルをポジティブな方向に変える良いきかっけになったのかも、と前向きな気持ちで来年もがんばりたいです。
2021年は仕事帰りにチームメンバーとお茶したり、飲みに行ったりできる、たのしい年になることを願って。
WordCamp 男木島 2020 に実行委員参加して感じたこと
2020年9月6日(日曜日)にオンラインで開催されたWordCamp男木島が無事に閉幕。Zoomで行われた閉会式では実行委員メンバーの面々がズラーッと画面に並んで、その眺めが壮観というか…とにかく感動的だったことを覚えてる。
この熱量が覚めないうちに、抱いた思いを忘れないうちに、実行委員・登壇者として参加したWordCamp男木島2020のオンライン開催を自分なりに振り返ってみる。
WordCamp男木島に参加したきっかけ
私は今回はじめてWordCampに実行委員メンバーとして参加した。
参加のきっかけは、登壇者として参加していた別のWordCampイベントで、実行委員メンバーの松尾さんから「WordCampは運営メンバーになるともっと楽しいよ」という一言があったからだ。
登壇者として参加していたWordCampのおもしろさや魅力に気づき始めた自分にとって、この一言は実行委員メンバーに手をあげるのに十分な後押しになった。
イベント準備の最中に起きた新型コロナウイルス
そこからWordCamp男木島のキックオフMTGがはじまり、オフラインでの開催前提でみんなでイベント設計を進めていた。
7月のオリンピック前に開催することが決まり、場所を押さえ始めた矢先に、新型コロナウイルス感染症が発生した。
ガシガシ進めていた準備を一旦お休みさせ、1,2ヶ月後にみんなで話し合う機会が設けられることになった。
そして話し合い当日。中止、延期、オンラインで決行の三つの選択肢が上がった。
実行委員をこのまま続けるか悩んだ時期
話し合いの末にオンラインで開催することが決まったが、この時の私は実行委員を続けるか正直悩んでいた。
自分がそのときWordCampに期待していたのは「ゴール(イベント開催)にあるのはオフラインでのつながり」だったからというのと、コロナで他県に移住したことでライフスタイルがガラッと変わってしまったことが理由だった。
しばらくの間、参加するかどうするかを考えた。
でも、一度は乗った船でもあるし、なによりも実行委員として参加しているメンバーがみんな素敵なひとたちだったから、どんな形であれ「楽しかった!」と思えるイベントにきっとなるはず!と思い直し、もう一度前を向いてみようと再度参加を決めた。
WordCamp男木島で経験した「一体感と達成感」
そこから今日まで無事に走り抜けられて、本当に本当によかった。
対面で一度も会ったことないひとたちとオンラインだけでここまで連帯感を深められて、感動をわかちあえるなんて。
なんて貴重な経験をさせてもらえたんだろう。
参加者が楽しく円滑にWordCampに参加できるよう、みんなで困りごを想定してFAQコンテンツを作った準備過程も良い経験だし、予期せぬアクシデント対応でSlackでのオンラインコミュニケーションをフル稼働させた当日のスピーディな連携も良い経験になった。
参加者からも「感動した!」「次回は自分も実行委員として参加したい」という声をたくさんいただいて、改めてWordCamp男木島の実行委員メンバーのチームワークや活躍っぷりを実感した。
運営メンバーの熱量と一体感があればオフラインもオンラインも関係ない
オフラインだから、オンラインだからって実際に行動してないのに勝手に決めつけていた自分がちょっと恥ずかしくなるくらい、WordCamp男木島の一体感と熱量と達成感は凄まじいものだった。
運営メンバーの熱量と一体感があれば、イベントはオンラインであろうがオフラインであろうが、成功する。逆に、熱量と一体感(チームワーク)が無ければオンラインでもオフラインでも成功しない。
最終的には「ひと」がイベントの成功を決めるのだなぁ、と今回WordCamp男木島で実行委員を担当してまじまじと感じた。
実行委員メンバーは全国各地にいて、みんなに会うのはなかなか難しいことだと思いつつ、いつかはオフラインでもお会いしてみたいな。
そして、新型コロナウイルスが落ち着いたら、今回の舞台となった自然豊かで伸び伸びとした男木島にぜひ遊びに行きたい。
「思い込み」は毒にもなれば、薬にもなる〜『ハリネズミの願い』を読んで
オランダの作家/詩人 トーン・テレヘン氏の大人向け絵本『ハリネズミの願い』を読みました。
臆病で心優しいハリネズミの「思い込み」と「葛藤」はとてももどかしくて、どこか愛おしい。ふと気がつくと、過去の体験と重ね合わせながら物語を読み進める自分がいました。
ハリネズミの願いとは?
臆病で心優しい主人公のハリネズミは、ほかのどうぶつと楽しくおしゃべりしたいけれど、「自分のハリのせいで相手を傷つけてしまうかもしれない」「ハリを見て笑われるかもしれない」と思い込んでしまい、なかなか一歩を踏み出せない。
ある日、ほかのどうぶつを自分の家に招待しよう!と思い立ち、招待状を書こうとするけれど、何を書くべきかわからない…もし、ほかのどうぶつたちがお家に来たらどうなるんだろう…と考えすぎてパニックに!
ハリネズミは自分の勝手な思い込みで、傷ついたり、悲しくなったりと感情が大忙し。自分に振り回されて疲れ果ててしまいます。
どこかほっとけない臆病なハリネズミ
主人公のハリネズミは、妄想力が大変豊かで、57匹のどうぶつを家に招待する妄想をしますが、最終的にはどのパーティーも大失敗に終わってしまいます。
失敗するかどうかなんて、やってみないとわからないのに、度重なる失敗シミュレーションのせいで、もとから自信のなかったハリネズミはより一層自信を無くしていきます。
「本当に傷つくかはわからないけど、今よりも自分が傷つくなら "心地よくはないけれど、これ以上は傷つかない" という可能性のなかに生きていたい」
妄想を重ねて自信を無くしていくハリネズミの心情は、まさにこれです。
「もう、考えすぎだよハリネズミ!」と突っ込みたくなります。笑 ただ、ハリネズミの複雑で繊細な感情はわからなくもない。過去に心から後悔をするような失敗体験があるならば、ハリネズミの気持ちも少しは理解できます。
毒にもなれば薬にもなる「思い込み」
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがあります。
井戸の中に住む蛙は、井戸での生活が世界のすべてであり、そのすべてをなんでも知っている気になっているが、井戸の外の世界については何ひとつ知らない、という意味を持ちます。
過度の妄想を繰り返すなかで、自分の妄想の世界が現実だと思い込み、現実の世界で一歩踏み出せないハリネズミもまさに井の中の蛙大海を知らず状態です。
ただし、この物語の良いところは、ハリネズミが勇気を出して外のどうぶつと交流して待ち受けていたのは、敵だらけの世界でズタボロにされる!というひどい仕打ちではなく、とても優しくて心がほかほかする世界でした、という結末です。
つまり、あんなに恐れていた世界は、ハリネズミの思い込みでただ作られていだけ、ということがやっと、最後にわかるのです。
自分の意識で物事の見え方は変わる
ハリネズミが独りよがりの妄想から抜け出して、ようやく見つけた暖かい世界。
周りはみんな敵だ。自分は1人でも全然へっちゃらだ。と自分に言い聞かせないと不安で消えちゃいそうだったあの世界では決して気付けなかったことが、優しい世界でやっと気付けました。
「結局、物事の見え方なんてじぶんの思考と意識で常に変わるものだよね。だったらネガティブよりもポジティブでいた方が自分が幸せになるね」そんな大事なことを、臆病で心優しいハリネズミは、改めて私に思い出させましたとさ。
※ちなみに、この本を知ったきっかけは、心理学で「ヤマアラシのジレンマ」という人間関係の例えがあることを知ったことでした。心理学者は本当に良い例えをしますね。
ユニークであることを恐れない〜めがねさんと。2020 に参加して
2020年2月1日(土)、株式会社mgnのメガネさんが面白い働き方やライフスタイルを実践する方々を招いて、これからの働き方についてひたすらトークする「めがねさんと。」に参加した。「ユニークであること」を恐ちゃいけないなぁと思ったので、忘れないうちにまとめる。
■目次
めがねさんと。って何?
めがねさんと。はmgnのメガネさんが司会を務め、アドレスホッパー、小説家、図書館運営者、企業経営者など登肩書きがまったく違うゲストを呼んで、これからの働き方、ライフスタイル、Webの仕事についてひたすらトークするというもの。
何で参加したの?
登壇者はほぼ全員知っていて、ユニークな働き方やライフスタイルを実践していることは知っていたものの「なぜそういうライフスタイルに行き着いたのか、働き方を選んだのか?」ってそういえばちゃんと聞いたことないなって思ったのがイベントに参加しようと思ったきっかけだった。
セッションの感想をつらつらと
多彩なゲストを招いたトークセッションは「こういう生き方ってありなのね」「こういう働き方すてきだなあ」という発見の連続だった。
アドレスホッパー清野さん
アドレスホッパーの清野さんの1000万稼いでもそれを使う時間が無ければ幸せにはならない、お金をたくさん稼げても仕事の内容に価値を見出せなければ幸せにならない、という話は本人が実際にそれを達成しているから説得力があったし、心に残った。
「奥さんと世界一周をしながら仕事をする」っていう挑戦の背景にあるのは、これまでの生い立ちとか、今がやるべきタイミングとか、「ただやりたいから」という思いつきじゃない、たくさんの理由があったり。
島で図書館を運営する順子さん、大和さん
順子さん、大和さんご夫婦の男木島移住の経緯と現在も続けている活動もとても印象的だった。
ビジネスやコミュニティの基盤があった大阪から男木島に移住するのは相当な決断が要ることだったろうし、移住した後も、男木島で閉校していた小学校を教育委員会に掛け合い再開させたり、子供たちの視野を広げるために図書館を作ったり、並大抵の行動力では実現が難しいであろうことを「ずっと言い続けてたら、いつの間にかできていた」と笑顔でサラッと言いのけてしまう姿。
芯があって本当に格好良いな、って思った。
キャリアパスがユニークないずいずさん
場末の一品料理屋、コンビニやさんを経てウェブ屋さんになったいずいずさんの壮絶なキャリアパス。たぶん自分は真似はできないけれど、いろいろなキャリアを経て経験を重ねたからこそ、いまの朗らかで場を一瞬にして盛り上げるいずいずさんがいるのかな。
口だけじゃなく、実際に手を動かす、体験してみる、という姿勢が現れているキャリアパスがユニークで素敵だった。
小説家の文樹さん
小説家の文樹さん。「なんで破滅派なんだろう?」ってずっと思っていたけど、大学時代の華やかな経験から、山梨開拓、SF小説家(現在)の変遷をきいて何となくその理由がわかったような…(気の所為かもだけれど)。
文樹さんのライフスタイルはとてもユニークで、だからこそどんな文章を書くのかすこし気になった。最近文芸誌に載ったと仰っていた「静かすぎて聞こえない」を読みたい。
(あと、実は同郷という発見ができて嬉しかった。笑)
へいしゃ代表の橋本さん
橋本さんの精神的安全性とコミュニケーションの話。橋本さんはへいしゃヌーラボの代表で、今年3月で代表歴16年目を迎える。
ひとつの会社に4年もいたことが無い自分にとっては16年って果てしなく感じる。確実に飽きちゃう。
事実、橋本さんも飽きっぽい体質だそうだが、ひとつの会社をここまで長く続けられているのは、事業に節目を作っているから。たとえばグローバル進出だったり、新しいプロダクトをはじめたり。
一つの場所に軸足を置きながら、やることを変える、これまでの経験からは予想つかないことをやってみる、橋本さんの飽き対策はここにあるみたいだ。
橋本さんは同じ会社で、なおかつ代表取締役なのでこういう話は社内で過去に話題にでたことがあったものの、そういえば、橋本さん個人の考えをじっくり聞く機会ってなかったなぁ、って思った。
私がぬーらぼに入社した理由のひとつに"橋本さんのユニークさに魅力を感じた"っていうのがあったのだけれども、同じ会社だとそういう話を改めてじっくり聞く機会って、ありそうであんまりない。
だからこそ、今回のめがねさんと。を通じて、橋本さんのユニークさ、を改めてじっくり聞いて、知ることができて楽しかったな。
ユニークであること、はおもしろい
めがねさんと。は、登壇者一人ひとりがユニークで、なんなら参加者もユニークで、最初から最後まで夢中になれたイベントだった。
ふと思ったことなのだけれど、何も意識せずに、朝起きて会社行って頑張って帰って寝る、っていうルーティンワークを繰り返してると知らず知らずのうちに「ユニークであること」への恐れが自分の中に形成されていく。
「ユニークであることは目立つこと。目立つと周りからなんか言われそう」って自意識過剰な自分がニョキニョキっとでてくることに気がついた。別に誰も何も言ってきやしないのに、自分の思い込みがそうした"虚像"を作り出す。
冷静に考えると、ユニークであることを鬱陶しいとか思う人なんて滅多にいないし、本当はユニークであるはずの自分を、自意識過剰の自分が抑圧して、ひとに見せられていない状況って残念すぎるな!と思う。
せっかく誰かとコミュニケーションの場を持てるなら、楽しく話したいし、せっかく出会えた縁を大事にするという意味でも自分を覚えてほしい。
ユニークであることを主張するのは、決して無礼なことではないって自信を持ちたい(まぁ、こいつよく主張するヤツだな、って思われることは覚悟しなきゃだけれど笑)。
ユニークである自分を丁寧に節度を持って相手に伝えることは、自分の人生を楽しくする秘訣であり、ひととの関係を築くために必要なこと。そう思って、これからはユニークな自分を大切にしたい。
謝辞
ポエミーな文章をつらつらと書いたけれども、もしかしたら読んでくださっているかもしれないので最後に「めがねさんと。」運営スタッフに謝辞を。
朝8時から会場にきていたmgnの社員のみなさん、会場提供などのサポートスタッフのみなさん、細かいところまで気配りが行き届いてきたイベント運営を本当にありがとうございました。
そして、朝から晩までまったく衰えずに、軽快かつ絶妙なツッコミでゲストの面白さを引き出すトークを披露していためがねさん、ほんっっとうに素晴らしかったです。また次回のめがねさんと。も楽しみにしております:)