アジャイルサムライ を読んで自分のタスク管理にアジャイルをどう活かせるかひたすら考えた週末
先日、Backlogを使うユーザーさんの依頼で、プロジェクト管理に関する相談会を実施しました。弊社スクラムマスターのいきっこさんを講師に招いて、相談会は約1.5時間くらいかけて開催されました。解決策として頻繁に挙げられたのは「アジャイル(Agile)」を用いた課題管理でした。
(画像引用元:Crisp's Blog http://blog.crisp.se/tag/agile)
相談会はホワイトボードを使って、ユーザーのお悩みを課題として書き下すことから始まった。最終的に課題は4つくらいに分類された。そして、各課題に対する解決策として、アジャイル的な手法であるバーンダウンチャートの活用やカンバンの活用、それとスクラムなども紹介された。
幸いにも相談会に同席できたので、私も参加者の気持ちになって悩みから解決策を聞いていた。自分の場合、チームプレイではなく、個人でプロジェクトを進めているので、全てが全て課題管理に活かせるわけではなかった。
しかし、ところどころこれは役立つかも...!と思うことがあったので、アジャイル(Agile)という考え方を勉強しようと思い「アジャイルサムライ(The Agile Samurai)」手に取ってみた。以下、読んでいてこれは「ぬぉ、これは便利/良い思想だ.....!:)」と思ったことを箇条書きでまとめておく。
アジャイルチームにするためのコツ
・自己組織化というキーワード
- 自分たちで計画/見積もりを立てる。自分たち"の"プロジェクトという当事者意識を持つ。
- 肩書きや役割なんて気にせずに、テスト済みのちゃんと動くソフトウェアを提供し続けることに心を砕く。
- 自分から動ける人をチームメンバーに入れる。自分の運命は自らの手で切り拓こうとする人がよし。
プロジェクトの全体像を捉える
・プロジェクトの背後にある「なぜ、それが必要なのか」を可視化する
- エレベーターピッチ
- やらないことリスト(スコープ内・外の明確化)
- インセプションデッキ
見積もりの立て方
・見積もりは大抵当てずっぽう。見積もりの本質は、仕事の大きさを数値として捉えて、他の課題との相対的なサイズとして表現/理解できているかどうか
- 見積もりは人日(=理想日)ではなく、ポイント制にする
- 大きさを測った方が見積もり自体の賞味期限が長くなる
- 適切な見積もりは、日頃のタスクのトラッキング(実績算出)から生まれる
バーンダウンチャートとカンバンの使い分け
・バーンダウンチャートは月単位で進める/期限が決まっているプロジェクトにおすすめ
- イテレーションでプロジェクトの進み具合を随時見直し・更新
・カンバンは週単位で進めたり、毎日定期的に進めたりする仕事におすすめ
- WIPでタスクを制限しているため、優先順位を明確に決める必要がある
要は使い分けが大切。今はカンバンを使っているけれど、今度はじめるプロジェクトは月単位なので、そこではバーンダウンチャートを使ってみようと思う。
以上がアジャイルの具体的な施策!見積もりからチームマネジメントまで、プロジェクト管理の最初から最後まで応用できるのが素晴らしいと思った!
最後に
・アジャイル良いじゃん!と思った考え方を紹介。
やり方はひとつじゃない。価値につながらないものが何かあったらやめてしまおう。いろんなやり方を試そう。どんなやり方が自分にあっていて、役に立つのかを見極めよう。
教科書はない。自分が心地よいと思うやり方をどんどん取り入れて改良していけば良い。この考え方って、ものづくりをする人にとっては、根幹をなす考え方だと思うし、とても大切だと思う。
「鶏が先か卵が先か」という比喩があるけれど、方法論が先行して、本質を見失うようなことだけは絶対に避けないとね。アジャイルの本質は「良い作品を作ること」。その本質に最短で近づけるような、価値のある方法を自ら考えて選択し続けないと。勉強になりました。
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
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