コンテンツマーケターの立場からコミュニティに何が貢献できる改めて考えた #cross2017b 登壇。
2017年9月8日に横浜で開催された #cross2017 のコミュニティマネジメントセッション「女性コミュニティマネージャーに聞く。なぜ企業がコミュニティに注目するのか」でお話ししてきました。
実は私のメインロールは、コミュニティマネージャーではなくコンテンツマーケティングなのですが、コンテンツマーターとしての観点から、コミュニティをどう盛り上げられるかということをお話しさせていただきました。
(※コミュニティ形成の基礎となる知識は、小島英輝(@hide69oz )さんとヌーラボのコミュニティマネージャーMeggy(@Megumi_Isogawa)の考えを参考にしました。ヌーラボのコミュニティマーケティングが数分でわかるMeggy渾身のスライドはこちらからどうぞ!)
当日のセッションを振り返る
パネルのモデレーターは、コミュニティマーケティングの師でもある @hide69oz さんが務め、パネラーにはMoongift/Monaca UGのコミュニティマーケター @kayoko_coco さんと Abeja のマーケティングコミュニケーター @Nagafuchik さん、ヌーラボのコンテンツマーケター @fomifomi0207 が登壇しました。
17:30からB会場でお待ちしてまーす! #cross2017 pic.twitter.com/GrzP7heXN9
— Kayoko🇯🇵CMXSummit (@kayoko_coco) 2017年9月8日
B会場でビールを飲みつつ始まりましたー!最初は小島さんの自己紹介! #cross2017 pic.twitter.com/fQl4MVOM7g
— 井上 美穂/MIHO (@fomifomi0207) 2017年9月8日
なんとも有難いことに、ビールで乾杯!をしてからセッションがスタート!
各々のコミュニティとの関係性を絡めた自己紹介と3つのパネルテーマでセッションが進んでいきました。実は結構緊張していて「ううう胃が、、、」と思っていたのですが、TWのリアルタイム実況でCocoさんがこんなことを呟いたので、仲間がいるwと思いリラックスできました。にしても、cocoさん愛されてる!( ´▽`)
緊張して死にそうって言ってたらコミュニティのメンバーが励ましてくれましたw #clem_jp #CROSS2017d pic.twitter.com/pHROmtV5PA
— Kayoko🇯🇵CMXSummit (@kayoko_coco) 2017年9月8日
さてさて、パネルのお題は以下の3つでした。
Q1「企業がコミュニティに注目してきている理由」
Q2「企業のコミュニティ関与が高くなると、デベロッパー、エンジニアにはどのような変化が生じると思うか?」
Q3「これから、どのようにコミュニティに関わっていきたいか?」
今回登壇したみなさんは、同じコミュニティマーケターでもちょっと立場が違っていました。自社のコミュニティの育成に注力しているひともいれば、外部の企業のコミュニティ支援としてコミュニティに携わるひともいる。
各々が違った角度からコミュニティにアプローチしているので、パネルに対する回答についても個々の色合いが濃く映し出されていました。
ヌーラボがコミュニティ活動に注力しようとした背景
そんななか、私は自社コミュニティの育成に注力している立場で回答させていただきました。
ヌーラボは、創業13年目を迎えますが、会社設立当時から「営業職」がありません。ちょっと珍しい組織体制で自社サービスを成長させられたのは、「ファン」の存在があったからです。
ご存知の通り(?)、ヌーラボは「仕事を楽しくするコラボレーションサービスをつくる」というコンセプトのもと、プロジェクト管理ツールのBacklog、オンライン作図ツールのCacoo、ディスカッションツールのTypetalkを運営しています。Backlogがこのなかで一番歴史があるサービスで、ベータ版ローンチから約12年が経とうとしています。
Backlogは、基本的にはマーケティングや総務など、業種や業界を問わず使われていますが「プロジェクト管理」という特性上、IT系の開発者が大きな割合を占めています。そしてこうしたファンの多くが、もともとオープンソース的な活動にコミットしていたり慣れ親しんでいたりします。なので、Backlogの拡張機能を開発してGitHubで公開したり、最適な使い方を紹介するブログを自発的に書いたりする方が多かったのです。
今日のBacklogの成長は、まさに彼らのようなコントリビューターの活動が支えてきたと言っても過言ではありませんし、営業がいない体制のなかでサービスが広まっていったのは、ファンの方たちが口コミでオススメしてくださったからでもあります。
ただ、こうしたファンの方たちが意識的であれ無意識的であれ、情熱的に活動してくれている一方で、彼らの貢献に感謝をしたり、ファン(コントリビューター)同士で悩みを解決するために情報交換できる場が、あるようでない状態がずっと続いていました。
今回改めて、ヌーラボがそうした「場」を作ることで、技術や自分の仕事に対して情熱があるひとをつなげてお互いに切磋琢磨しあえる場所作りができるのではないかと考え、ようやく今年からコミュニティを支援する活動に本腰を入れるようになりました。
現状だと2つのコミュニティを作っています。Backlogユーザーやプロジェクト管理に興味があるひとたちを対象にした「JBUG」( #JBUG )と、技術者やデザイナーが最新の技術について語り合う技術者向けミートアップ「Geeks Who Drink 」( #GWD_Nulab )の2つを定期的に開催しています。イベントレポートは👇。
まとめ(登壇して気づいた良いこと)
今回、ヌーラボのコンテンツマーケターとして初めて公の場で自身の活動を言語化して伝えました。それで気づいた良いこととして、人前で話すことで日頃自分が頭の中で考えているモヤモヤを整理できるなぁ、ということです。さらに、参加者の方から質問を受けることで、普段自分の考えが及んでいなかったことを熟考できるインプットにもなる、ということにも気づけました。
また、同じ立場ではありつつも別のフィールドでコミュニティに貢献をしている、今回でいうならば @kayoko_coco さん、 @Nagafuchik さんの考え方を聞けたのも、とても勉強になりました。
コミュニティは居場所だと思う。めっちゃいい言葉。 #cross2017b
— 井上 美穂/MIHO (@fomifomi0207) 2017年9月8日
コミュニティは個人の功績ではなくて、全体が作る功績。 ぎょりさんいい言葉言うなぁ。 #cross2017b
— 井上 美穂/MIHO (@fomifomi0207) 2017年9月8日
コミュニティは、それぞれのコミュニティに所属する人たちのやり方で変わってくるし、理念やミッションもコミュニティに所属する人たちがみんなでデザインしていくのだなぁ、と答えが一つではないことに、改めて気づけました。
こうした意見を交換し合う場所だからこそ得れた学びだと思います。
コミュニティを盛り上げるために、コンテンツマーケターとしてコミュニティに何が貢献できるのか、コミュニティマネージャーをどうサポートできるのか、今回登壇して改めて自分のミッションが明確になったと思います。
登壇のお声かけをしてくれた @hide69oz さん、コミュニティマーケティングの先輩でもある @Nagafuchik さん、 @kayoko_coco さん、そしてご来場のみなさんありがとうございました!
最後にこの場を企画してくださった #cross2017 運営者のみなさま、貴重な機会に感謝します! #cross2018 も楽しみにしております!
乾杯するまでがセッションです!皆さんお疲れ様でした:) #cross2017b pic.twitter.com/Uvfmzll3zt
— 井上 美穂/MIHO (@fomifomi0207) 2017年9月8日
※当日のTwitterをまとめました!参加できなかった方、ヌーラボ以外のお話しが気になる方はこちらをどーぞ:)
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