ドローンは遥か彼方に飛んでいった
週末に訪れる山や海などの自然をスマホ以外でも記録におさめたいなぁ、空撮とかできたら素敵だなぁ、と思いドローンを購入した。
空撮と言えばやはりPhantom!!
……とは思いつつも、最初はラジコン感覚で始められる+軽量かつお手頃な方が壊れてもダメージが少なそう、と思いAmazonで1万円くらいのラジコンドローンを購入。
ちょうど姉と海に行く約束をしていたので、数日前に届いた、ピカピカのおニュードローンを持っていった。
「初心者でもすぐに海で写真とか動画を撮れるだろう」
と甘くみていたのがそもそもの間違いだったことにすぐに気がついた。
操縦に慣れていないことに加え、ドローンが軽量のため飛行がなかなか安定しないのだ。
前後左右に進行するスティックを動かせども思い通りに動いてくれないドローン。
「おやおや、私のイメージと違うぞ。買ってまさかの1日目で海ポチャ、だけは避けたい…」
そんな嫌な予感をがして、場所を海辺の砂浜から近くの公園へ移動した。
ここなら、草むらもあるし、広いし、人も車もいない。
これで心置きなくドローンを飛ばせるぞ!おー!と思い、再挑戦。
しかし、先ほどと同様、自分が思った方向にドローンが進んでくれない。
あーだこうだしているうちに、10メートル先の木にドローンがクラッシュ!
この時点で諦めて屋内での練習に切り替えるべきだったが、失敗をバネにして成長につなげるんだ村!がモットーな私は、もう一度懲りずに挑戦。
「先ほどよりは目の前でのホバリングも安定してるし、進行方向の操作もわかってきたぞ!よし、よし、もう少し上昇してみちゃう……!?」
ここで調子に乗ったのが間違いだった。
高度を少しずつ上げていくドローンだったが、一際強い風がビューっと吹いたかと思うと、右側に大きく揺れだし、わたしの目の前を通り過ぎていくではないか。
「違う!そっちじゃない」思わず声に出しちゃう私。
悲痛の叫びも虚しく、ドローンは暴走し始め、高度をドンドン上げていく。
終いには、私が意図した方向にさえも進まなくなっていった。
「あ!緊急停止ボタンがあるわ!(ポチー)」
「ピッ!」(コントローラー音)
あれ、音が鳴ったは良いけど、肝心のドローンは降下するどころか一段と上昇していく。
ボールの大きさから米つぶの大きさになっていくドローン。
遥か彼方に飛んでいくドローンを呆然と見守る私。
コントローラーの操作には、もはやなにひとつ反応しない。
焦りを通り越して、笑いが込み上げてくる。
もうどうにでもなれ......。
その後、森に落下していく姿が小さく見えたので、一部始終を大爆笑しながら見守っていた姉と姉の旦那とアタリをつけて探したが、結局見つからなかった。きっと今ごろはバッテリーが切れて木にぶら下がっているんじゃないかな。
ドローンごめんよ。
買って1日目で失踪という、何とも切ない終わりを迎えたドローン飛行。
でも、これに懲りずに私はまたドローンに挑戦すると心に決めている!
でも、次こそは、屋外デビューの前に屋内で十分に練習をすると心に決めたのはいうまでもありません。