ユニークであることを恐れない〜めがねさんと。2020 に参加して
2020年2月1日(土)、株式会社mgnのメガネさんが面白い働き方やライフスタイルを実践する方々を招いて、これからの働き方についてひたすらトークする「めがねさんと。」に参加した。「ユニークであること」を恐ちゃいけないなぁと思ったので、忘れないうちにまとめる。
■目次
めがねさんと。って何?
めがねさんと。はmgnのメガネさんが司会を務め、アドレスホッパー、小説家、図書館運営者、企業経営者など登肩書きがまったく違うゲストを呼んで、これからの働き方、ライフスタイル、Webの仕事についてひたすらトークするというもの。
何で参加したの?
登壇者はほぼ全員知っていて、ユニークな働き方やライフスタイルを実践していることは知っていたものの「なぜそういうライフスタイルに行き着いたのか、働き方を選んだのか?」ってそういえばちゃんと聞いたことないなって思ったのがイベントに参加しようと思ったきっかけだった。
セッションの感想をつらつらと
多彩なゲストを招いたトークセッションは「こういう生き方ってありなのね」「こういう働き方すてきだなあ」という発見の連続だった。
アドレスホッパー清野さん
アドレスホッパーの清野さんの1000万稼いでもそれを使う時間が無ければ幸せにはならない、お金をたくさん稼げても仕事の内容に価値を見出せなければ幸せにならない、という話は本人が実際にそれを達成しているから説得力があったし、心に残った。
「奥さんと世界一周をしながら仕事をする」っていう挑戦の背景にあるのは、これまでの生い立ちとか、今がやるべきタイミングとか、「ただやりたいから」という思いつきじゃない、たくさんの理由があったり。
島で図書館を運営する順子さん、大和さん
順子さん、大和さんご夫婦の男木島移住の経緯と現在も続けている活動もとても印象的だった。
ビジネスやコミュニティの基盤があった大阪から男木島に移住するのは相当な決断が要ることだったろうし、移住した後も、男木島で閉校していた小学校を教育委員会に掛け合い再開させたり、子供たちの視野を広げるために図書館を作ったり、並大抵の行動力では実現が難しいであろうことを「ずっと言い続けてたら、いつの間にかできていた」と笑顔でサラッと言いのけてしまう姿。
芯があって本当に格好良いな、って思った。
キャリアパスがユニークないずいずさん
場末の一品料理屋、コンビニやさんを経てウェブ屋さんになったいずいずさんの壮絶なキャリアパス。たぶん自分は真似はできないけれど、いろいろなキャリアを経て経験を重ねたからこそ、いまの朗らかで場を一瞬にして盛り上げるいずいずさんがいるのかな。
口だけじゃなく、実際に手を動かす、体験してみる、という姿勢が現れているキャリアパスがユニークで素敵だった。
小説家の文樹さん
小説家の文樹さん。「なんで破滅派なんだろう?」ってずっと思っていたけど、大学時代の華やかな経験から、山梨開拓、SF小説家(現在)の変遷をきいて何となくその理由がわかったような…(気の所為かもだけれど)。
文樹さんのライフスタイルはとてもユニークで、だからこそどんな文章を書くのかすこし気になった。最近文芸誌に載ったと仰っていた「静かすぎて聞こえない」を読みたい。
(あと、実は同郷という発見ができて嬉しかった。笑)
へいしゃ代表の橋本さん
橋本さんの精神的安全性とコミュニケーションの話。橋本さんはへいしゃヌーラボの代表で、今年3月で代表歴16年目を迎える。
ひとつの会社に4年もいたことが無い自分にとっては16年って果てしなく感じる。確実に飽きちゃう。
事実、橋本さんも飽きっぽい体質だそうだが、ひとつの会社をここまで長く続けられているのは、事業に節目を作っているから。たとえばグローバル進出だったり、新しいプロダクトをはじめたり。
一つの場所に軸足を置きながら、やることを変える、これまでの経験からは予想つかないことをやってみる、橋本さんの飽き対策はここにあるみたいだ。
橋本さんは同じ会社で、なおかつ代表取締役なのでこういう話は社内で過去に話題にでたことがあったものの、そういえば、橋本さん個人の考えをじっくり聞く機会ってなかったなぁ、って思った。
私がぬーらぼに入社した理由のひとつに"橋本さんのユニークさに魅力を感じた"っていうのがあったのだけれども、同じ会社だとそういう話を改めてじっくり聞く機会って、ありそうであんまりない。
だからこそ、今回のめがねさんと。を通じて、橋本さんのユニークさ、を改めてじっくり聞いて、知ることができて楽しかったな。
ユニークであること、はおもしろい
めがねさんと。は、登壇者一人ひとりがユニークで、なんなら参加者もユニークで、最初から最後まで夢中になれたイベントだった。
ふと思ったことなのだけれど、何も意識せずに、朝起きて会社行って頑張って帰って寝る、っていうルーティンワークを繰り返してると知らず知らずのうちに「ユニークであること」への恐れが自分の中に形成されていく。
「ユニークであることは目立つこと。目立つと周りからなんか言われそう」って自意識過剰な自分がニョキニョキっとでてくることに気がついた。別に誰も何も言ってきやしないのに、自分の思い込みがそうした"虚像"を作り出す。
冷静に考えると、ユニークであることを鬱陶しいとか思う人なんて滅多にいないし、本当はユニークであるはずの自分を、自意識過剰の自分が抑圧して、ひとに見せられていない状況って残念すぎるな!と思う。
せっかく誰かとコミュニケーションの場を持てるなら、楽しく話したいし、せっかく出会えた縁を大事にするという意味でも自分を覚えてほしい。
ユニークであることを主張するのは、決して無礼なことではないって自信を持ちたい(まぁ、こいつよく主張するヤツだな、って思われることは覚悟しなきゃだけれど笑)。
ユニークである自分を丁寧に節度を持って相手に伝えることは、自分の人生を楽しくする秘訣であり、ひととの関係を築くために必要なこと。そう思って、これからはユニークな自分を大切にしたい。
謝辞
ポエミーな文章をつらつらと書いたけれども、もしかしたら読んでくださっているかもしれないので最後に「めがねさんと。」運営スタッフに謝辞を。
朝8時から会場にきていたmgnの社員のみなさん、会場提供などのサポートスタッフのみなさん、細かいところまで気配りが行き届いてきたイベント運営を本当にありがとうございました。
そして、朝から晩までまったく衰えずに、軽快かつ絶妙なツッコミでゲストの面白さを引き出すトークを披露していためがねさん、ほんっっとうに素晴らしかったです。また次回のめがねさんと。も楽しみにしております:)