Homilog

たまに頑張る。

Airbnbの体験ツアー「 Airbnb Experiences 」に申し込んだら木の実と葉っぱを食べることになった話。

Airbnbが2016年11月から提供している「 Airbnb Experiences 」を利用したところ、想像の斜め上をいくワイルドさでとてもおもしろかったので、その感想をまとめておきます:)

Airbnb「 Experiences 」って何だろう?

ツリーハウスや洞窟などちょっとユニークでおしゃれな場所に「宿泊」できることで有名なAirbnbAirbnbのウリは、旅行者だけど現地に暮らしているかのような感覚で旅ができるところ。

かくいう私も、現地のひとたちとの交流が楽しくて(おすすめの屋台を教えてもらって一緒にご飯を食べに行ったり、現地のひとしか知らない裏ワザを教えてもらったり)海外旅行をするときは必ずと言って良いほどAirbnbを利用しています。

そんなAirbnbが、2016年11月から「Experiences」という名前で、宿泊だけでなく現地のホストがアテンドする「体験」も提供し始めました。こちらの仕組みも宿泊とほぼ同じ。現地のホストが自分のスキルを活かしたユニークなツアーをAirbnb上に掲載していて、旅行者はそこからブッキングをします。

大好きなBangkokAirbnb Experiencesを初体験!

Experience(もとはTripという名称だったみたい)が始まってから、AirbnbのUIデザインが刷新されていたこともあって、Experiencesは個人的にもとても気になっていました。

百聞は一見にしかず!せっかくBangkokの宿泊場所をAirbnbでブッキングしてので、この際、体験もAirbnbに任せてみようと思い、こちらのツアーを予約しました🌴

www.airbnb.jp

ボートで川を渡ってBangkokの隣県Samt Prakanでサイクリング!

ホストとはBangkokの港にあるセブンイレブンで待ち合わせ。土地勘があまりないと待ち合わせ難しそうだな、、、と思ったのですが、ツアー催行前にホストのPaulさんから待ち合わせ場所の地図やアクセス方法、緊急連絡先などが丁寧に書かれたメッセージが送られてきたので当日迷わずに向かうことができました!👀

参加者は私とお友達、そしてスペインからの旅行者の合計3人でした。個人的に大人数での移動や観光はあまり好きではないので、このサイズ感もすごく良い感じでした💓

さてさてツアー内容はざっとこんな感じ👇

  • 8:30 Klong Toey港前のセブンイレブンで待ち合わせ
  • 8:50 移動開始
  • 9:00 Samt Prakan到着
    - サイクリングバイクの調整
  • 9:05 サイクリング開始🚴
    - コドモオオトカゲがいる公園を散策(森・民家を通る細い裏道など)
    - Paulさんのすすめで道端の葉っぱや木ノ実を実食!(笑)
    - 屋台で焼き鳥、フルーツなどの軽食
  • マッシュルーム農場の見学&フライドマッシュルーム実食!🍄
  • マーケットをさっと散策
  • タイ料理屋さんでちょっと遅めのランチ
  • お寺をハシゴ見学
  • 14:30 Klong Toey港に到着。現地解散!

f:id:homilog:20170917161325j:imageタフで陽気なPaulさんはタイ在住の現地ホスト。ビールが大好き!

 ひたすら動いて、ひたすら食べた6時間のサイクリングツアー

感想を一言にすると「予想以上にワイルドでおもしろい体験」でした!

公園や森林内の滑走では、コモドオオトカゲの回遊や、バナナとドラゴンフルーツの木などを初めて目の当たりしました。トータルで20kmもの距離をPaulさんについて行く形でサイクリングしたのですが、裏道とスリルの連続!

民家と木に挟まれている細道を通ったときに、タイの人たちが「Sawadee ka」と笑顔で挨拶してくれて、気持ちがとても明るくなることも🙏 

一番のハイライトは、Paulさんが植物にとても詳しく、道ばたの木ノ実や葉っぱを解説しながら「ほれ、食べて見なされ」と手渡してきたこと(笑)。すんごい酸っぱいフルーツや、苦いけど以外とイケる!という葉っぱなど「ザ・自然の味」を心ゆくまで堪能できました(お腹ゴロゴロいっていたのは多分気のせい🙋)!

お友達のりょうこさんともう一人、スペインから1ヶ月のバケーション(羨ましい...)で来たFerranさんもツアーに参加していたのですが、とてもフレンドリーで話しやすく、ランチの際にお互いの国のことについてお話しできたのも楽しかったです。

f:id:homilog:20170917170043j:imagePaulさんオススメのソムタムサラダ。ぷりぷりのエビと小魚フライが入っていておいしかったー!

f:id:homilog:20170918183304j:image超楽しかった。

 Airbnb Experiences まとめ

さてさて初めてのAirbnb Experienceですが、満足度が非常に高かったのでまた機会があったら利用したいです!

私自身、旅行会社が提供するツアーをこれまであまり使ったことが無いため、詳しい比較ができないのですが、Paulさんのちょっと型破りでありつつも人の温かみを感じられるツアーは、ホストとガイドの距離が近いAirbnbだからこそ実現できたのではないかと感じます。

余談ですが、PaulさんになぜAirbnb Experienceを始めたか尋ねたところ、もともとPaulさん自身がAirbnbユーザーだったそうで、Airbnbのプラットフォームを使って参加者を募ることで、オープンマインドでおもしろい人たちが集まると考えたこと、他のツアーガイドサービスでは難しい少人数規模のツアーができることが決め手だったそうです。

Airbnbの「暮らすように旅をしよう」というコンセプトがとても好きなのですが、Experienceが加わったことで、そうした旅のあり方やライフスタイルをより多くのひとが身近に楽しめるのではないかなぁと感じました。

まだAirbnb Experiencesを体験したことがない方はこの機会にぜひ試してみてください〜😎!

www.airbnb.jp

コンテンツマーケターの立場からコミュニティに何が貢献できる改めて考えた #cross2017b 登壇。

2017年9月8日に横浜で開催された #cross2017 のコミュニティマネジメントセッション「女性コミュニティマネージャーに聞く。なぜ企業がコミュニティに注目するのか」でお話ししてきました。

実は私のメインロールは、コミュニティマネージャーではなくコンテンツマーケティングなのですが、コンテンツマーターとしての観点から、コミュニティをどう盛り上げられるかということをお話しさせていただきました。

(※コミュニティ形成の基礎となる知識は、小島英輝(@hide69oz )さんとヌーラボのコミュニティマネージャーMeggy(@Megumi_Isogawa)の考えを参考にしました。ヌーラボのコミュニティマーケティングが数分でわかるMeggy渾身のスライドはこちらからどうぞ!)


当日のセッションを振り返る

パネルのモデレーターは、コミュニティマーケティングの師でもある @hide69oz さんが務め、パネラーにはMoongift/Monaca UGのコミュニティマーケター @kayoko_coco さんと Abeja のマーケティングコミュニケーター @Nagafuchik さん、ヌーラボのコンテンツマーケター @fomifomi0207 が登壇しました。

なんとも有難いことに、ビールで乾杯!をしてからセッションがスタート!

各々のコミュニティとの関係性を絡めた自己紹介と3つのパネルテーマでセッションが進んでいきました。実は結構緊張していて「ううう胃が、、、」と思っていたのですが、TWのリアルタイム実況でCocoさんがこんなことを呟いたので、仲間がいるwと思いリラックスできました。にしても、cocoさん愛されてる!( ´▽`)

さてさて、パネルのお題は以下の3つでした。

Q1「企業がコミュニティに注目してきている理由」

Q2「企業のコミュニティ関与が高くなると、デベロッパー、エンジニアにはどのような変化が生じると思うか?」

Q3「これから、どのようにコミュニティに関わっていきたいか?」

今回登壇したみなさんは、同じコミュニティマーケターでもちょっと立場が違っていました。自社のコミュニティの育成に注力しているひともいれば、外部の企業のコミュニティ支援としてコミュニティに携わるひともいる。

各々が違った角度からコミュニティにアプローチしているので、パネルに対する回答についても個々の色合いが濃く映し出されていました。

ヌーラボがコミュニティ活動に注力しようとした背景

そんななか、私は自社コミュニティの育成に注力している立場で回答させていただきました。

ヌーラボは、創業13年目を迎えますが、会社設立当時から「営業職」がありません。ちょっと珍しい組織体制で自社サービスを成長させられたのは、「ファン」の存在があったからです。

ご存知の通り(?)、ヌーラボは「仕事を楽しくするコラボレーションサービスをつくる」というコンセプトのもと、プロジェクト管理ツールのBacklog、オンライン作図ツールのCacoo、ディスカッションツールのTypetalkを運営しています。Backlogがこのなかで一番歴史があるサービスで、ベータ版ローンチから約12年が経とうとしています。

Backlogは、基本的にはマーケティングや総務など、業種や業界を問わず使われていますが「プロジェクト管理」という特性上、IT系の開発者が大きな割合を占めています。そしてこうしたファンの多くが、もともとオープンソース的な活動にコミットしていたり慣れ親しんでいたりします。なので、Backlogの拡張機能を開発してGitHubで公開したり、最適な使い方を紹介するブログを自発的に書いたりする方が多かったのです。

今日のBacklogの成長は、まさに彼らのようなコントリビューターの活動が支えてきたと言っても過言ではありませんし、営業がいない体制のなかでサービスが広まっていったのは、ファンの方たちが口コミでオススメしてくださったからでもあります。

ただ、こうしたファンの方たちが意識的であれ無意識的であれ、情熱的に活動してくれている一方で、彼らの貢献に感謝をしたり、ファン(コントリビューター)同士で悩みを解決するために情報交換できる場が、あるようでない状態がずっと続いていました。

今回改めて、ヌーラボがそうした「場」を作ることで、技術や自分の仕事に対して情熱があるひとをつなげてお互いに切磋琢磨しあえる場所作りができるのではないかと考え、ようやく今年からコミュニティを支援する活動に本腰を入れるようになりました。

現状だと2つのコミュニティを作っています。Backlogユーザーやプロジェクト管理に興味があるひとたちを対象にした「JBUG」( #JBUG )と、技術者やデザイナーが最新の技術について語り合う技術者向けミートアップ「Geeks Who Drink 」( #GWD_Nulab )の2つを定期的に開催しています。イベントレポートは👇。

nulab-inc.com

nulab-inc.com

まとめ(登壇して気づいた良いこと)

今回、ヌーラボのコンテンツマーケターとして初めて公の場で自身の活動を言語化して伝えました。それで気づいた良いこととして、人前で話すことで日頃自分が頭の中で考えているモヤモヤを整理できるなぁ、ということです。さらに、参加者の方から質問を受けることで、普段自分の考えが及んでいなかったことを熟考できるインプットにもなる、ということにも気づけました。

また、同じ立場ではありつつも別のフィールドでコミュニティに貢献をしている、今回でいうならば @kayoko_coco さん、 @Nagafuchik さんの考え方を聞けたのも、とても勉強になりました。

コミュニティは、それぞれのコミュニティに所属する人たちのやり方で変わってくるし、理念やミッションもコミュニティに所属する人たちがみんなでデザインしていくのだなぁ、と答えが一つではないことに、改めて気づけました。

こうした意見を交換し合う場所だからこそ得れた学びだと思います。

コミュニティを盛り上げるために、コンテンツマーケターとしてコミュニティに何が貢献できるのか、コミュニティマネージャーをどうサポートできるのか、今回登壇して改めて自分のミッションが明確になったと思います。

登壇のお声かけをしてくれた @hide69oz さん、コミュニティマーケティングの先輩でもある @Nagafuchik さん、 @kayoko_coco さん、そしてご来場のみなさんありがとうございました!

最後にこの場を企画してくださった #cross2017 運営者のみなさま、貴重な機会に感謝します! #cross2018 も楽しみにしております!

※当日のTwitterをまとめました!参加できなかった方、ヌーラボ以外のお話しが気になる方はこちらをどーぞ:)
togetter.com

ドローンは遥か彼方に飛んでいった

週末に過ごす山や海などの自然の風景をスマホ以外でも記録におさめたいなぁ、空撮とかできたら素敵だなぁ、と思いドローンを購入した。

空撮と言えばやはりPhantom!!
……とは思いつつも、最初はラジコン感覚で始められる、軽量かつお手頃な方が壊れてもダメージが少なそう、と思いAmazonで1万円くらいのラジコンドローンを購入。

ちょうど姉と海に行く約束をしていたので、数日前に届いた、ピカピカのおニュードローンを持っていった。

「初心者でもすぐに海で写真とか動画を撮れるだろう」と甘くみていたのがそもそもの間違いだったことに、すぐに気がついた。操縦に慣れていないことに加え、ドローンが軽量のため、風が少し強いだけで飛行が安定しないのだ。

前後左右に進行するスティックを動かせども狙った通りに動いてくれないドローン。「おや、私のイメージと違うぞ。買ってまさかの1日目で海ポチャ、だけは避けたい…」と危険を察知して、場所を海辺の砂浜から近くの公園へ移動した。

ここなら、草むらもあるし、広いし、人も車もいない。これで心置きなくドローンを飛ばすぞ!と思い、再挑戦。

しかし、さっきと同じく自分が思った方向にドローンが進んでくれない。あーだこうだしているうちに、10メートル先の木にドローンがクラッシュ!この時点で諦めて屋内での練習に切り替えるべきだったが、失敗をバネにして成長につなげよう!がモットーな私は、もう一度!と懲りずに挑戦。

「先ほどよりは目の前でのホバリングも安定してるし、進行方向の操作もわかってきたぞ!よし、よし、もう少し上昇してみちゃう……!?」

ここで調子に乗ったのが間違いだった。

高度が少しずつ上がっていくドローンだったが、一際強い風がビューっと吹いたかと思うやいなや、右側に大きく揺れだし、わたしの目の前を通り過ぎていくではないか。「違う!そっちじゃない」思わず声に出しちゃう私。

悲痛の叫びも虚しく、ドローンは暴走を始め高度をドンドン上げていく。終いには、私が意図した方向にさえも進まなくなっていった。

「あ!緊急停止ボタンがあるわ!ポチッ」
「ピッ!」(コントローラー音)

音が鳴ったは良いものの、肝心のドローンは降下するどころか一段と上昇していく。

もはや遥か彼方に飛んでいくドローンを見守るしかない状況。ボールの大きさから米つぶの大きさになっていくドローン。コントローラーの操作には、もはやなにひとつ反応しない。焦りを通り越して、笑いしか込み上げてきて、もうどうにでもなれ状態に。

その後、森の方向に下降していくのが小さく見えたので、ことの一部始終を見ていた姉と姉の旦那とアタリをつけて探したが、結局見つからなかった。きっと今ごろはバッテリーが切れて木にぶら下がっているんじゃないかな。ドローンごめんよ。

買って1日目で失踪という、何とも切ない終わりを迎えたドローン飛行。でも、これに懲りずに私はまたドローンに挑戦すると心に決めている!

でも、次こそは、屋外デビューの前に屋内で十分に練習をすると心に決めたのはいうまでもありません。


短い間でしたがお世話になりました。君の勇姿を忘れない。HS2000

自分のサービスを作りたいのか、ビジョンを作りたいのか。

居酒屋で会社の先輩と「もし今の会社を辞めるとしたら、その後何したい?」という話しをしていた(あくまでも思考実験なので、お互い辞める気はないけどね)。

もし、今の会社でコンテンツマーケティングとしての自分の目標が達成できて、チームもしっかりとできあがったら、そのままフリーランスとして独立するか、起業したいなぁって思っていた。今もその気持ちは変わらないけれど、「何を武器にして、どこを目指すのか」というところは、少しずつ変わってきている。

以前は、ライティングとコンテンツマーケティングに関するスキルを武器にして、生計を立てていければ良いな、って思っていた。言ってしまえば、強い野心、みたいなものは無かった。

 

そんな自分が、最近よく思うのは「自分のビジョンを実現するようなサービスを作りたい」ということ。

口でもうまく説明できないくらいぼんやりとしたものだけど、こういう世界を実現してみたいなぁ、と思い描くビジョンがある。

(居酒屋トークが白熱して、ちょっと頭の中が良い感じなので、忘れないように自分のビジョンを形作る材料を書き連ねてみる。以下とりとめない話しが続くので要注意)

 

 

例えば、科学技術が発達したことで、私たちの行動範囲は格段に広くなった。

数時間あれば、飛行機に乗って、海外で非日常を楽しめるようになった。

ドローンを使えば、飛行機に乗らずに、空を飛ぶことだってできる。

VRやARを使えば、何の変哲もない自分の部屋を”仮想空間”にすることもできる。

技術をうまく使いこなせれば、私たちはもっともっと遠くに行ける。

人類が決して立ち入ることのできなかった、隠された自然の神秘や雄大さに触れることだってできるかもしれない。

 

私は、ひとは自分の知らなかった世界を知ることで、考え方が変わっていく、と思っている。

それは、小学生のときに出会ったインターネットのおかげで、自分の知らなかった世界をたくさん知ることができた、という実体験があるから。

もちろん、100人中100人が、自分の知らなかった世界を知りたい、と思っているとは考えていないけれど、少数派でも良いから、自分の知らなかった世界を知る”きっかけ”を求めちるひとたちに提供できる仕組みを作りたいと思う。

こうして書いてみると、そういえばこのきっかけになりたいっていう考えはmeetripでツアーガイドをしていた時からずっと変わっていないなぁ、ってふと思い出した。

 

まだまだだいぶぼんやりしていて、未体験を体験できるVRサービスなのか、はたまた物理的なマッチングを生み出すサービスなのか、どんな仕組みを作るのが、私のビジョンに近いのか、はっきりしないけれど、共通しているのは、科学技術を用いて、ひとの体験を生み出すような仕組みを自分で作っていきたい、っていうこと。

もうこれ以上考えると意味不明なことを書いてしまいそうなので、今日の居酒屋トークから得たインスピレーションの羅列はこれにて終了しとこう。

2029年まであと12年。

培養肉がオタクカルチャーと共に世界へ?!シンギュラリティ大学のピッチイベントを見てきたよ

シンギュラリティ大学グローバルインパクトチャレンジ優勝セレモニーの観覧に当選したので行ってきた!

このチャレンジは、シンギュラリティ大学が主宰するアクセラレータプログラムのオーディション。貧困や環境問題などの世界規模で直面している問題を解決するためのアイデアを募り、優勝者は夏にシンギュラリティ大学で開催される10週間の短期集中企業カリキュラムに参加できる。

これまでたくさんのスタートアップのピッチイベントに参加してきたけど、アイデアやビジネスモデルの種類や質が特殊で、ファイナリストの面々も開発者や研究者など、作り手が多かったのが印象的だったので、印象に残った部分を備忘録的にまとめてみる。

指数関数的に発展する技術

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イベント冒頭では、Mozilla LabやGoogleでの経験があるPascal Fenette氏が、ムーアの法則を例に、指数関数的に伸びていく科学技術の歴史について解説。その成長にあわせて変化を続ける社会に対して自身の考えを述べた。

The 6 Ds of Tech Disruption

The 6 Ds of Tech Disruptionは、技術の進歩における6つの連鎖反応。デジタル化を例にするならば以下のようになる。

  1. Digitized(デジタル化)->
  2. Deceptive(結果がすぐに出ないため、停滞しているかのように見えてしまう指数関数的な成長)->
  3. Disruptive(既存市場の崩壊)->
  4. Demonetized(貨幣の価値が失われる)->
  5. Dematerialized(分散していた機能が一つに収束される)->
  6. Democratized(誰もが知識にアクセスできるようになる)

初号機がひどくお粗末でだれも使わないようなデジカメが、現代では当たり前に使われるように、The 6 Ds of Tech Disruptionは、0から0から0へいき、そしていずれDisruptionが起きて、技術的なブレークスルーが発生する過程を説明できる。

Abundance

本や音楽などは、デジタル化することで、誰でも簡単にアクセスできるようになった。販売する側も、コピーをつくるコストが小さくなった。情報へのアクセスという観点では、Wikipedia使うことで、ブリタニカのような分厚い百科事典を調べずとも、簡単に知識にアクセスし無償で情報を得ることができる。

デジタル化は、情報を求めている人に即時に提供できる仕組みを実現した。まるで患者に処方箋を提供する医者のように、今後は、患者が求める時に必要な分だけ提供できるサブスクリプションモデルが、ますます主流になっていく。

Think&ACT BIG

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人類が誕生した700万年前から、人間は、生き残るために自身の成長を本能的に追及するようにインプットされている。成長は、課題の規模と強度の掛け算ではかることができる。

あらゆるものが豊かになり、誰もが気軽に知識にアクセスして、体験ができるようになった世の中は、混沌(カオス)としている。カオスのなかで生きる私たちが、自身の成長をより促すためには、型にとらわれない、"分別のない考え方"が重要になってくる。

食料危機、エネルギー不足、人類が直面する課題に対する6つの解決策

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ファイナリストたちによる、合計6つのビジネスアイデアが披露された。

(食料危機)

  • Shojinmeat Project:自宅で簡単に細胞を作れるキットと作るべく研究を進めている。培養肉を生成できるキットを作り、将来的には火星で培養肉工場を作りたい。

(エネルギー)

  • 嵐(ハリケーン)など起きやすい場所にタービンを置き、そこで得た水素をエネルギー源として使えるようにする。

(健康:メンタルヘルス

  • 世界で12億人いるうつ患者に仮想空間を提供することで救いたい。CBT(認知行動療法)と呼ばれる、考え方によって感情がコントロールできる手法を使い、SPARXというソーシャルゲームを使ったうつ病治療を考えた。仮想世界で拡張的な経験をすることで、うつ病やストレスが軽減する。AIを使って、ポジティブな考え方などを醸成する仕組みを作りたい。あわせて、ARやVRなども統合することで、コンピューターがユーザーの知能や精神を自然なかたちで、改善できるようになエコシステムを作りたい。

(幼児教育)

(食料危機)

  • Carry-on personal nano-farmと呼ばれる、クローゼットやキャリーケースで野菜を気軽に栽培できる仕組みをAIを用いて作りたい。

(ロボティクス)

  • GITAI:テレポートをするロボット(ソフトウェア&ハードウェア)を開発している。動きだけでなく、触覚も同期。人型ロボットを動かす際に、無線化することができるようになった。GITAIの強みは人を安全に移動させるための、テレポーテーション。

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目標設定と成果の融合:ランドマークチャレンジとグランドチャレンジ

続いて、ソニーコンピュータサイエンス研究所取締役所長の北野氏とロボット工学者の石黒氏の基調講演で印象に残ったことをまとめておく。

北野氏は、現在3つのプロジェクトを同時並行で進めている。1つは「2050年までに、サッカーの世界チャンピオンに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」ロボカッププロジェクト、2つめに「インフラのない場所でも、東京やシンガポールのような生活水準を実現する」Sustainable Living Architectureプロジェクト、3つめに「2050年までに、自律的に研究を行うAI Scientistがノーベル賞委員会に人間ではないと気づかれずにノーベル賞を受賞できるか?」というノーベル賞プロジェクト。

北野氏は、目標を決める際に「必ずぶれないもの」を目標に設定しているそう。さらに、目標を達成するためのプロジェクトは、ランドマークチャレンジとグランドチャレンジに分けて考えている。ロボカップはあくまでも注目されるためのランドマークチャレンジ。そこから生まれる技術を、本命のノーベル賞などのグランドチャレンジに活かしたいと考えているそうだ。

続いて、石黒氏は、「10年後、100年後、1000年後の未来」というテーマで、ロボットと私たちのアイデンティティの変化に関する基調講演をした。

印象的だったのは、人間の科学的理解(認知・脳科学)のサイクルの部分。人間理解とロボットの改善の間には、仮説検証が何度も繰り返されているそうだ。このサイクルは、自社開発のサービスのマーケティング活動にも置き換えられるなぁと思った。

締めに、人間という存在は動物+技術ででてきているという名言を語っていたので、メモ。

「人間の能力を拡張する新しい技術は、
今の世に生き残るという使命を帯びた人間にとっては非常に魅力的なもの。それを手に入れ、生活を豊かにすることは、人間にとっての本能的な欲求。

動物+技術でできている人間は、技術を享受することで、より自分の存在価値を認識する。」

まとめ

優勝者は、培養肉を自宅で作成するキットを開発するShojinmeatCulture。

他とは一線を画すようなユニークなアイデアが印象的で、発表者(代表?)の羽生さんのキャラクターも「年収60万、実家暮らし、彼女いない歴=年齢」とみんなの前で語るくらい、ピカイチに光っていたので、この結果はうれしかった。笑

ファイナリストの全員が、ユニークなビジョン・世界観を掲げていたけど、羽生さんのビションは特に具体的だった。例えば、家庭で培養肉を作るのが当たり前になる文化の育成だったり、最終的なゴールは宇宙で培養肉を栽培する施設を作るというビジョンだったり。やっていることはとても複雑で理解できないだろうけれど、ビジョンが明確な分、熱量が伝わりやすかった。

イベントを通じて、自分が夢中になれることと、世界の人たちが抱えている課題を救うための方法が重なっていることは、モチベーションを維持する上でとても重要だなぁ、と思った。

モチベーションが維持できれば、すぐに結果が出なくとも、活動を持続できる。革新的でDisruptiveなスタートアップのビジネスモデルをスケールさせるためには、長期的なビジョンとモチベーションの維持が重要なのかな、と感じた。

こういうイベントに出席して刺激を受けると、ただ文章を書いて頭でっかちになっている自分の小ささに「あぁ...」となる。笑 私も小さくても良いから、少しでもひとの人生を変えられるようなものを作りたい。これを機に自分が広げられそうなことやアイデアを考える癖を付けよう:)

(W:3.5-4H)

カンバン のルーツを知るために『 トヨタ生産方式 』を手に取ってみたよ♪

先日ブログで書いた『アジャイルサムライ』でもちょろっと紹介されていたカンバン。私は自分のタスク管理にカンバンを使っています(愛用歴は3ヶ月)。開発目的ではなく、マーケティングやコンテンツ管理といった、マイナーな使い方をしているので、あまり良いやり方がネット上にないのが悩み。そこで、カンバンのルーツを知って理解を深めたいと思い「トヨタ生産方式」を読んでみました。

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トヨタ生産方式とは?

そもそも、トヨタ生産方式とは一体なんぞや?概念的な定義だと、

人間の能力を十分に引き出して、働きがいを高め、設備や機械をうまく使いこなして、”ムダを排除”して、仕事を進めること。 

 です。一言でいうと「作業における徹底的なムダを排除」するためのトヨタ流生産管理メソッドのようなもの。

そのための具体策として、

  • ジャストインタイム:後工程で必要なものを、必要なとき、必要な分だけ、前工程から、引き取るという考え。この考えが生まれた背景には、計画的量産方式から多種多量生産に切り替えようとする方針の転換があります。
  • 自働化:機械による完全な自動化ではなく、機械に人間の知恵を付加させるという考えに基づいた生産管理のための手段。

の2つが主にあげられる。

ジャストインタイムを実現するための「カンバン」

今回手に取った動機でもある「カンバン」は、トヨタのジャストインタイムを達成するための手段であると語られていました。生産の現場にカンバンを導入することで、作業者は円滑に仕掛かりができ、残業時間などを自ら算出できます。つまり、「各自の作業の見える化」と「ムダのない生産管理」が実現できるというわけです。

一番の目玉はやはりムダの排除ですね。かんばんを運用することで、ムダが”表面化”されます。見える化されたムダに対して、作業者は自ずと創意工夫や改善をしていきます。それが作業の効率化につながっていきます。

標準作業は目で見る管理の重要な役割

作業を標準化させるために、サイクルタイムという考え方がカギとなります。サイクルタイムは、1個のタスクを何分何秒で完了できるかという時間。1日あたりの生産数量は、1ヶ月の生産数量を稼働日数で割って算出。サイクルタイムは、稼働時間を1日あたりの生産数量で割って算出するそうです。

サイクルタイムを決めても担当者によって個人差がでてきますが、この差は”動作”と”手順”が異なることで生まれる、と筆者は断言していて、ここは自分の中で新しい気づきとなる部分でした。現場監督の教育次第でこの動作と手順が解決できる、らしいです。

付加価値がある作業時間を確保するのは難しい

現場作業を分類してみると、大きく3つに分けられます。

・ムダな作業(手待ち・仮置きなど)

・付加価値のない作業(付加価値はないがどうしても発生する作業)

・付加価値のある正味作業(一番大事:増やしたい)

本文内でも述べられていましたが、自分の作業を認識すると、付加価値を高める正味作業の比率は、自分が考えている以上に低いことがわかります。で、一番比率が高いのが、付加価値のない作業(SNSでの発信やWPへの登録などなど)。トヨタでは、正味作業の比率を高めることを「工数低減」と述べていて、その他の比率を縮めることを課題にしています。私も付加価値のある作業(コンテンツ作ったり、ユーザー分析したり)に費やす時間をもっと増やしたいので、MA系のツールの導入を検討中。。。時間の創出は、難しい。人的リソースが限られているとなおさら。ツールをうまく使って自動化進めていきたい。

「なぜ」を5回繰り返せるか?

問題が起きた場合、原因の突き詰め方が不十分であると、対策もピントはずれになる。そこで、5回のなぜを自問自答することで、ものごとの因果関係やその裏にひそむ本当の原因を突き詰めることができる。カンバンも「なぜ作りすぎのムダが出るのか」という問いに対して「作りすぎをおさえる動きがない」ー>「目で見る管理重要」ー>「かんばん」という発想につながったそうな。

私は「なぜ自分のタスクがスケジュール通りにいかないのか?」から始めた。それでわかったのは、見積もりの重要性。これからは、時間の計測を習慣化しよう。(マイルールとして、ヨコ入りタスク以外のスケジュールされていたタスクのみ計測タスクにしようかな。)それで、計測結果はBacklogにちゃんと記入しようと思う。

まとめ

カンバンのルーツよりも、なぜを5回繰り返すとか、他のトヨタ生産方式の方が気になってしまったのが本音。。。こういうビジネス書を読んでいて気をつけないのは、ここで紹介されたノウハウは知識としてではなく、しっかりと実践しないと体得できない、ということ。

前回のアジャイルサムライで試してみようと思った、ガントチャートもまだなので、実績と見積もりのマスト化も併せて実践してみよう。自分のタスクをしっかりと完了できるタスク管理、していきたいなぁ。

次はパーソナルカンバンでも、読もうかな。ただ洋書なのよね....;-; 英語の勉強のためにもがんばってみるかー!

トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして

トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして

 

 

アジャイルサムライ を読んで自分のタスク管理にアジャイルをどう活かせるかひたすら考えた週末

先日、Backlogを使うユーザーさんの依頼で、プロジェクト管理に関する相談会を実施しました。弊社スクラムマスターのいきっこさんを講師に招いて、相談会は約1.5時間くらいかけて開催されました。解決策として頻繁に挙げられたのは「アジャイル(Agile)」を用いた課題管理でした。

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(画像引用元:Crisp's Blog http://blog.crisp.se/tag/agile)

相談会はホワイトボードを使って、ユーザーのお悩みを課題として書き下すことから始まった。最終的に課題は4つくらいに分類された。そして、各課題に対する解決策として、アジャイル的な手法であるバーンダウンチャートの活用やカンバンの活用、それとスクラムなども紹介された。

幸いにも相談会に同席できたので、私も参加者の気持ちになって悩みから解決策を聞いていた。自分の場合、チームプレイではなく、個人でプロジェクトを進めているので、全てが全て課題管理に活かせるわけではなかった。

しかし、ところどころこれは役立つかも...!と思うことがあったので、アジャイル(Agile)という考え方を勉強しようと思い「アジャイルサムライ(The Agile Samurai)」手に取ってみた。以下、読んでいてこれは「ぬぉ、これは便利/良い思想だ.....!:)」と思ったことを箇条書きでまとめておく。

アジャイルチームにするためのコツ

・自己組織化というキーワード

- 自分たちで計画/見積もりを立てる。自分たち"の"プロジェクトという当事者意識を持つ。

- 肩書きや役割なんて気にせずに、テスト済みのちゃんと動くソフトウェアを提供し続けることに心を砕く。

- 自分から動ける人をチームメンバーに入れる。自分の運命は自らの手で切り拓こうとする人がよし。

プロジェクトの全体像を捉える

・プロジェクトの背後にある「なぜ、それが必要なのか」を可視化する

- エレベーターピッチ

- やらないことリスト(スコープ内・外の明確化)

- インセプションデッキ

見積もりの立て方

・見積もりは大抵当てずっぽう。見積もりの本質は、仕事の大きさを数値として捉えて、他の課題との相対的なサイズとして表現/理解できているかどうか

- 見積もりは人日(=理想日)ではなく、ポイント制にする

- 大きさを測った方が見積もり自体の賞味期限が長くなる

- 適切な見積もりは、日頃のタスクのトラッキング(実績算出)から生まれる

バーンダウンチャートとカンバンの使い分け

・バーンダウンチャートは月単位で進める/期限が決まっているプロジェクトにおすすめ

- イテレーションでプロジェクトの進み具合を随時見直し・更新

・カンバンは週単位で進めたり、毎日定期的に進めたりする仕事におすすめ

- WIPでタスクを制限しているため、優先順位を明確に決める必要がある

要は使い分けが大切。今はカンバンを使っているけれど、今度はじめるプロジェクトは月単位なので、そこではバーンダウンチャートを使ってみようと思う。

以上がアジャイルの具体的な施策!見積もりからチームマネジメントまで、プロジェクト管理の最初から最後まで応用できるのが素晴らしいと思った!

最後に

アジャイル良いじゃん!と思った考え方を紹介。

やり方はひとつじゃない。価値につながらないものが何かあったらやめてしまおういろんなやり方を試そう。どんなやり方が自分にあっていて、役に立つのかを見極めよう。 

教科書はない。自分が心地よいと思うやり方をどんどん取り入れて改良していけば良い。この考え方って、ものづくりをする人にとっては、根幹をなす考え方だと思うし、とても大切だと思う。

「鶏が先か卵が先か」という比喩があるけれど、方法論が先行して、本質を見失うようなことだけは絶対に避けないとね。アジャイルの本質は「良い作品を作ること」。その本質に最短で近づけるような、価値のある方法を自ら考えて選択し続けないと。勉強になりました。

 

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−