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Homilog

たまに頑張る。

【1/2観光と観光者心理の関係について】

目的▶︎「観光」という一種の社会現象を「観光者」を主体とした心理と行動を通して学んでみる。下記は参考文献を理解しやすい様にまとめたものである。

 

(Keyword)

  • 人間の欲求=観光欲求、観光動機+条件(時間、金、情報)
  • 観光意欲
  • 観光行動

 

観光者を主体とした観光行動を考えるのであれば、まず観光者の人間的な欲求が根底に有ると言う事を考えなければならない。ここで言う欲求というのはマズローの「欲求段階説」に説明されている5段階欲求とそれを更に3つのレベルに分ける。

 

①「自己実現のレベル」

②「社会的レベル」

③「生理的レベル」

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この欲求段階説を今井省吾•著「観光の心理分析」にて観光動機へと結びつけている。

①自分の視野を広げたい、高めたいという「自己拡大達成動機」

②社会に所属しているにあたり常識として知っておきたい「社会的存在動機」

③気分転換、わずらわしさから逃げ出したいと考える「緊張解除の動機」

以上から、観光行動は人間の様々な欲求に結びつける事が出来ると考えられる。しかし、この概念はあくまでも観光行動の仕組みを形式的に説明しようとしたものである為、上記の欲求が必ずしも、普遍的に観光動機と結びつく訳ではないという事を理解する必要がある。

観光行動を考える際に動機や欲求より、重要な要因となるものは観光行動が生起する仕組みである。

心理学的に、人間の行動は、主体的要因とそれを取り巻く環境的な要因関数、と説明されている。これを観光的概念へと当てはめようとした場合、観光行動が具体化するには、主体側の要因である観光欲求と動機、環境的な要因として時間•金銭•情報などの外的条件が整っていなければならない。そして、これらが揃い、自身の欲求が達成されようとする事で「観光的意欲」が芽生え「観光行動」へと結びつくのである。

 

(まとめ)

  • 「観光」に対してどの観点から解き明かしていけば良いのかという事を考えた際に、まずは観光主体である「観光者」を解き明かす事にした。
  • 今回のまとめを通して、観光というある種の社会現象から人間の行動における根本に有る「欲求」や「動機」をひも解いていくのは、知識として難しい部分も有ったが、とても興味深かった。(欲求=動機▶︎意欲▶︎行動)
  • 人間の欲求や行動は根本的には、いつの時代も普遍的であり、変化している様に思えるのはその時代に起きた現象や思想から着想を得た人々によって様々な理由付けがされているからであるという事を認識した。

 

(次回のまとめ)

今回は「観光」よりもそれに基づく人間的欲求の部分をひも解く事がメインだったが、次回はより具体的な観光行動の類型と観光者心理をまとめる。

 

(参考文献)

観光学入門ーポストマスツーリズムー 岡本伸之(篇)

第3章「観光と行動」1.観光行動の仕組み(p57-60)